木材は塗装できるのでしょうか
この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
木材は塗装できるのでしょうか?
建物によっては木材がむき出しになった状態を楽しめるようなものもあり、そういった木材にはある程度の塗装をすることで腐りにくくしたり木目を生かした外観を保つなどの効果があります。
しかし木材は木そのものが呼吸をしているため塗装はできるが長期間維持することは難しいものです。
木材は湿度や気温によって伸縮する性質があるのでどうしても塗装した部分が長期間美しい状態で維持できないことも多くあります。
塗装できるかできないかで言えばできますが、外壁塗装としての役割はあまり長期間はもちません。
例えば塗料が外壁塗装に使われるときの耐用年数が10年あるとすると、木材に使用した場合は3年から5年くらいしか持たないことが多いです。
平均的に一般的な塗料の寿命が半分くらいになると考えておいて問題ありません。
こうしたことから木材に塗料を塗ることはできるが一般的な外壁塗装のような耐用年数を維持することは難しく、塗料の保証が効かないことも多いので木材に塗料を塗るときはさまざまな点に気を付ける必要が出てきます。
立地条件によって劣化速度は変化する
木材は外壁の中でも太陽の光の影響を受けやすいので、日当たりの良い立地条件の建物の場合は劣化が早まることがあります。
太陽光には紫外線が含まれていてこの紫外線は木材の質を変質させてしまい、また木材も反応しやすい性質のため他の外壁に比べると劣化が早まることが多いです。
太陽光が大きな影響を与えますがそれ以外に雨風なども木材にはダメージが大きいです。
例えば、太陽光によって変質した木材は塗料が浮いたり本来の実力を発揮できないまま、雨や風によって流されることもあるため非常にダメージが大きいといえます。
木材を全面に使用している場合はその分だけこまめなメンテナンスが必要になりますし、立地条件もさまざまな角度から考えて建築することが重要なポイントになってきます。